

特定技能では何人ぐらい外国人を受け入れるの?

それぞれの産業分野で受け入れ人数に違いはある?
お客さまからよく、このような質問をよく受けます。
この記事では特定技能の受け入れ人数枠について、実際に外国人の受け入れをしている私が説明しましょう!
また産業分野における受け入れ人数の違いについても、分かりやすくお伝えします。
特定技能の受け入れ人数
特定産業の人手不足を解消するため、外国人の労働者を受け入れる特定技能の制度が2019年4月から始まりました。
参考:在留資格「特定技能ビザ」とは?技能実習制度の概要やメリットなどまとめ!
すでに特定技能の在留資格は新設され、受け入れ人数は最大「34万5,150人」と発表されています!
外国人の受け入れ態勢や大都市圏と地方の賃金格差など、まだまだ課題はありますが・・・
約35万人もの働き手を受け入れるという政策が、人手不足で悩む産業の助けになるのは間違いありません。
産業分野における受け入れ人数
この特定技能の外国人の受け入れ人数は、産業分野によって大きく数が違います!
受け入れ人数に違いを設けているのは、不足する人材の確保を図るのが特定技能の目的だからです。
なので人手不足が激しい介護や外食の分野では、それに応じて受け入れ人数も多くなっています。
以下に分野別の特定技能受け入れ見込み数や、従事する業務に関するデータをまとめてみました!
産業分野 | 5年間の受け入れ見込数 | 従事する業務 |
---|---|---|
介護 | 60,000人 | 「利用者の心身の状況に応じた入浴」「排せつの介助」「レクレーション」など |
ビルクリーニング | 37,000人 | 「建築物内部の清掃」「建築物内部のクリーニング」 |
素形材産業 | 21,500人 | 「鋳造」「工場板金」「機械検査」「機械保全」「舗装」「溶接」「金属プレス加工」など |
産業機械製造業 | 5,250人 | 「鋳造」「工場板金」「電子機器組立て」「めっき」「電気機器組立て」「プリント配線板製造」「プラスチック成形」など |
電気・電子情報関連産業 | 4,700人 | 「機械加工」「機械保全」「塗装」「金属プレス加工」「電子機器組立て」「溶接」「プリント配線板製造」など |
建設 | 40,000人 | 「型枠施工」「土工」「内装仕上げ」「屋根ふき」「コンクリート圧送」「電気通信」「トンネル推進工」「鉄筋施工」など |
造船・舶用工業 | 13,000人 | 「溶接」「仕上げ」「塗装」「機械加工」「鉄工」「電気機器組立て」など |
自動車整備 | 7,000人 | 「自動車の日常点検整備」「定期点検整備」「分解整備」 |
航空 | 2,200人 | 「空港グランドハンドリング」「地上走行支援業務」「手荷物・貨物取扱業務」「航空機整備」 |
宿泊 | 22,000人 | 「フロント」「企画」「広報」「接客」「レストランサービス等の宿泊サービスの提供」 |
農業 | 36,500人 | 「耕種農業全般(栽培管理、農産物の集出荷・選別等)」「畜産農業全般(飼養管理、畜産物の集出荷・選別等)」 |
漁業 | 9,000人 | 「漁業(漁具の製作・補修、水産動植物の探索、漁具・漁労機械の操作、水産動植物の採捕、漁獲物の処理・保蔵、安全衛生の確保等)」 |
飲食料品製造業 | 34,000人 | 「飲食料品製造業全般(酒類を除く飲食料品の製造・加工、安全衛生)」 |
外食業 | 53,000人 | 「飲食物調理」「接客」「店舗管理」 |
参考:特定技能の外国人が働ける14業種・職種まとめ!転職はできる?
すべての分野で雇用する特定技能の外国人を合わせると、最大34万5,150人となります。
ちなみに上記の公表値はすべて、特定技能1号の在留外国人数です。
参考:特定技能ってどんな在留資格?特定技能1号と2号の違いは?
受け入れ人数の速報値
では現在、いったいどれだけの特定技能の外国人が日本に来ているのでしょうか?
その数字については法務省の公式ページにて、各四半期末の速報値が公表されています!
ちなみに、最新のデータ(2019年9月末)は以下の通りです。
計34万5,150人の枠に対して、現状はわずか219人の受け入れしか進んでいません。
まだ特定技能はできたばかりの制度なので、多くの企業が様子見をうかがっている段階なのでしょう。
逆にここで先んじて動けば、良い人材を獲得できるチャンスかもしれません!
まとめ
特定技能による外国人労働者の受け入れ人数は、トータルで34万5,150人です。
この特定技能の外国人の受け入れ人数は、産業分野によって大きく数が違います。
法務省の速報値によると、2019年9月末時点でまだ219人の受け入れしか進んでいません。