クーデター後のミャンマーに再渡航!入国ビザや最新の現状について

2023/09/15

 

先日、私はミャンマーに再渡航してきました。

軍事クーデターが発生して以来、はじめての入国です。

今回は入国ビザの手続きや実際に目で見た最新の現状など、この記事で情報共有します。

 

入国ビザについて

 

ミャンマーの観光ビザ取得について、申請方法や必要書類などを紹介します。

ミャンマーへの旅行を計画している方は、ぜひ参考にしてください。

 

申請方法

 

ミャンマー観光ビザを取得するためには、以下3つの方法があります。

 

・大使館に訪問(代理人を利用することも可能)

・郵送

E-Visa

 

E-Visaの場合、ワクチン接種証明書が必要です。

ただし大使館で申請する場合だと、2023年7月1日以降はワクチン証明書は不要となっています。

 

郵送は時間がかかるので、渡航日までにビザが出るか不安でしょう。

確実にビザを取得したい場合、大使館での申請をおすすめします。

私たちは何度も電話で確認しましたが、結局2回も大使館に行くことになりました。

 

必要書類

 

ビザ申請に必要な書類は以下の通りです。

 

・ビザ申請用紙(本籍地や父親の名前を記入する必要あり)

・背景が白い写真

・パスポートの原本とコピー

・往復航空券のコピー

・滞在先ホテルの予約証明書

・スケジュール表(英語表記)

・保険加入証明書のコピー(Myanma Insurance

 

海外旅行保険については、日本の保険会社のものでも構いません。

しかし「コロナの補償が含まれていること」「英文であること」が必要です。

 

私たちは国営保険会社であるMyanma Insuranceに加入しました。

料金は60歳まで51.82USD、60歳以上は77.73USDです。

保険加入証明書のコピーは入国時にも必要なので、2部印刷しました。

 

なお上記の情報までが、大使館のウェブサイトで確認できたものです。

しかし当日、大使館の窓口では以下2つの資料を追加で要求されました。

 

・在籍証明書(社長でも必要)

・英文の誓約書(ウェブサイトには掲載されておらず)

 

社長の在籍証明書は発行できません。

なので通常、法人登記簿謄本で代用します。

参考:会社役員・経営者が短期滞在ビザを申請する際のポイント2つ

 

しかしミャンマー大使館では、在籍証明書以外は受け付けてくれませんでした。

したがって無理やり、社長の在籍証明書を作ることになったのです。

 

書類は1つでも欠けていたら、受付してもらえません。

私たちは2度目でようやく、申請が受理されました。

申請から4日後、ビザ承認の連絡がありましたよ。

 

料金の振込

 

ビザの承認後、申請料金を支払います。

料金は1人あたり4,200円です。

1人ずつ個別に振り込む必要があります。

 

相手方の口座が海外にあるため、スムーズな振込が難しいかもしれません。

PayPayはお金が返却されたので、注意が必要です。

最終的に、私たちは住信SBIネット銀行の外国送金を使いました。

 

ビザの受取

 

ビザが承認されたら、ミャンマー大使館で受け取ります。

受け取りに際して、以下2つの書類を持参しましょう。

 

・振込明細

・申請時にもらった受付票

 

これらを提出すると、預けていたパスポートが返却されます。

ビザはパスポートの中に貼られており、承認から28日間有効です。

 

入国審査

 

入国審査では、以下2つの書類が必要です。

 

・保険加入証明書のコピー(Myanma Insurance

・コロナウィルスに関する質問表(飛行機の中で配られる、英語かミャンマー語のみ)

 

2023年7月1日からワクチンの接種証明書、新型コロナウイルスの陰性証明書は不要となっています。

 

注意点

 

大使館の担当者によって、言うことが異なります。

心が折れそうになりますが、辛抱強く対応しましょう。

 

電話はつながらなくても、何度もかけることが成功の秘訣です。

窓口や電話は、日本語で対応してくれます。

 

大使館はミャンマーの祝日と日本の祝日、両方でお休みになります。

ビザ申請の際は営業日に注意し、余裕をもってのぞみましょう。

 

入国後さっそく訪問した日本語学校

 

困難な状況でも希望を失わず勉強に励んでいました

 

最新の現状について

 

かつてのビルマと呼ばれたこの美しい国、意外と静けさが広がっていることに驚きました。

しかしその一方、軍事政権の存在もところどころで感じることになったのです。

 

人々の生活

 

まずミャンマーに到着した瞬間、驚いたのは平常時とあまり変わらない風景でした。

街は依然として美しく、人々は日常の生活に取り組んでいます。

 

しかし、かつてのような活気や希望が現地の人々から感じられないのが現実でした。

人々は生計を立てるため、収入のわずかな仕事でも従事せざるを得ないようです。

 

あと驚いたことが、停電が頻繁に発生するようになっていたこと。

発電が追いついていないのか、あるいは軍による計画停電が行われているのか。

原因は明確ではありませんが、この変化には戸惑いました。

 

軍事政権の影響

 

目を凝らしてみると、通りを歩く軍人たちが銃を携行していることに気付きました。

この国の状況が平穏なように見えても、軍事政権の影響は広く感じられます。

 

都市の中心部を外れると、高速道路などで検問が行われている光景が目立ちます。

パスポートのチェック、本人確認、訪問目的の確認などが行われ、警戒が続いていることが伺えました。

 

旅行者の有無

 

以前と比べ、観光客の姿は大幅に減少しているようです。

見かけるのはビジネス目的の韓国人や中国人ですが、その数もわずかでした。

 

ヤンゴンで最も有名な観光地シェエダゴンパゴダを訪れましたが、外国人の姿は少なかったです。

以前よりも、静かな雰囲気が広がっていました。

 

現地での食事

 

ミャンマーといえば伝統的な料理が魅力ですが、今回はフレンチやイタリアンの高級料理店にも訪れました。

価格は日本よりも少し安い程度ですが、味は非常に満足度の高いものでした。

 

また以前はどのお店にもミャンマービールが置かれていましたが、今はハイネケンが主流になっています。

軍がミャンマービールの株式を持っており資金が流れるのを防ぐためか、お店が取り扱わなくなったようです。

 

物価の上昇

 

私がコロナ前に訪れたときより、物価は約2倍に高騰しているように感じます。

以前は主に5,000チャット札を使っていたのに対し、今回は10,000チャット札が主流になっていました。

 

しかし、現地の給料はほとんど変わっていないとのこと。

これにより、生活の厳しさを感じる人々が多くなっているのかもしれません。

 

滞在で利用したロッテホテル

 

あいにくの雨だが素晴らしい景色

 

最後に

 

ミャンマーは美しい自然と素晴らしい文化が共存する国であり、その魅力は今も健在です。

しかし政治的な状況が不安定であるため、訪れる際には安全に気を付けることが重要でしょう。

ミャンマーが再び活気づく日を願っています。

 

ヤンゴン滞在で必ず行くシェエダゴン・パゴダ

 

ミャンマーの復興を願って寄付を行ってきました

 

杉谷 洋二
代表

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