技能実習責任者って何をする人ですか?
義務化されている講習のテスト内容は?
お客さまからよく、このような質問をよく受けます。
この記事では技能実習責任者について、実際に外国人の受け入れをしている私が説明しましょう!
受けなければいけない講習や理解度テストの内容など、分かりやすくお伝えします。
技能実習責任者とは
企業が技能実習生を受け入れるにあたっては、責任者を選ばないといけません!
この責任者を「技能実習責任者」と呼び、技能実習を行わせる事業所ごとに設定する形です。
参考:在留資格「技能実習ビザ」とは?技能実習制度の概要やメリットなどまとめ
技能実習責任者に選ばれた方は、技能実習に関与する職員の監督や進捗状況の管理を行います。
具体的には、以下のような業務を行うのです!
・技能実習計画の作成(公正で適法な実習が行われているかの指針になる)
・技能実習生が修得等をした技能等の評価(技能実習評価試験の合格やその他の目標など)
・法務大臣や厚生労働大臣、もしくは機構・監理団体に対する届出・報告・通知などの手続き
・帳簿書類の作成や保管、実施状況報告書の作成
・技能実習生の受け入れに関する準備
・監理団体(技能実習生の受け入れをサポートする法人)との連絡調整
・技能実習生の保護(外国人の技能実習の適正な実施及び技能実習生の保護に関する法律)
・技能実習生の労働条件や産業安全、および労働衛生
・国および地方公共団体の関係機関、機構その他関係機関との連絡調整
来日する外国人が安心して技術を学んで、日々の生活を送れるよう・・・
技能実習責任者は、技能実習生を様々な形でサポートします。
技能実習責任者の要件
技能実習責任者は、以下3つの要件を満たさないといけません!
・実習実施者またはその常勤の役員や職員である者
・自分以外の技能実習に関与する職員を監督できる立場の者
・過去3年以内に技能実習責任者に対する講習を修了した者
すべての要件を満たす方が技能実習責任者として、外国人をサポートできます。
また以下のような方は、技能実習責任者の欠格事由に当たるので注意してください。
・禁錮以上の刑に処せられて執行を終えた日から5年が経過していない
・過去5年以内に出入国または労働に関する法令に関して不当な行為をした
技能実習責任者の講習
上で述べたように、技能実習責任者になる方は講習を受けなければいけません。
その講習のカリキュラムや講義時間について、以下にくわしくまとめました!
8時30分
開場・受付
8時55分~9時
ガイダンス・注意事項
9時~10時30分
講義①(技能実習に関する法律について)
10時40分~11時10分
講義②(出入国管理及び難民認定法について)
11時10分~12時10分
講義③(技能実習指導の行い方)
13時10分~14時40分
講義④(労働関係法令について)
14時50分~15時50分
講義⑤(労働災害防止・労働災害時対応について)
16時~16時30分
理解度テストの実施及び採点
16時30分~16時40分
受講証明書交付
技能実習責任者の講習は、「講義」「テスト」「解説」を合わせて6時間です。
すべてのカリキュラムが終わった後に、受講証明書や不合格通知書が配布されます。
参考:全基連
講義が終わると理解度テストが実施されますが、そこまで難しい内容ではありません!
20問の問題中7割以上の正答で、技能実習責任者の講習に合格できます。
テストは○×で回答する方式で、講義をしっかり聞いていれば答えられる問題ばかりです。
講習に申し込む流れ
開催されているエリアで、違いがありますが・・・
一般的に、技能実習責任者の講習は次の流れで申し込みます!
①技能実習責任者の講習を受け付けているサイトにアクセスする
②希望の開催地や日程を選択して技能実習責任者の講習にネット上で申し込む
③カリキュラムが開始する1週間前までに講座代金を支払う
④講座が始まる1週間前を目安に技能実習責任者の講習の受講証が届く
⑤技能実習責任者の講座の当日に受講証と身分証明書を持参する
技能実習責任者の講習の代金は、テキスト代込みで11,000円です。
この金額を申し込み時、支払うことになります。
まとめ
企業が技能実習生を受け入れるにあたっては、責任者を選ばないといけません。
技能実習責任者になるためには講習を受け、理解度テストに合格する必要があります。
テストは○×で回答する方式で、講義をしっかり聞いていれば答えられる問題ばかりです。
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